雨の彦根で昔を見る
昨日の土曜日は、木考塾の定例会で彦根までお出かけ。
玄宮園のすぐ隣にある楽々園の見学に行ってきました。
すごく長い時間をかけて改修工事をされています。
全部完成するのは、平成37年だそうで・・・。
今回は第一期工事の終盤をちょっと見せていただきました。
興味深いところはいろいろあったのですが、ちょっとだけ紹介します。
解体して建て直されているのですが、解体された時にいろいろ過去の想いが見えています。
そのひとつは壁。
何度も何度も塗り重ねられた壁。
模様替えするたびに、上へ上へと塗り重ねられています。
時代を超えて大切に使われ続けてきた証拠。
大きな地震の後には、構造補強もいろいろ工夫してなされてきた跡がありました。
柱は栂。
この木目は栂らしいって娘が言ってました。
母はわからず・・・
杮(こけら)葺きの屋根に葺き直し。
以前に石山寺の桧皮葺きを見学させてもらった時と同じ感動。
美しい・・・・
見学の後は玄宮園を見せていただきました。
雨の中、お庭を一周。
長い時間をつないできた証を見て、今の私たちは・・・・と考えさせられました。
もったいないと言いつつ、意外とつないでいる時間は短いような気がして・・・。
新しいもの、流行もの、自己主張できるものに飛びつきすぎるし・・・・。
変わらないまま変えていく知恵をもっと働かさないと・・・・・。
そんなことを感じた見学でした。
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